アールト夏の家/コエタロ 1952-53 設計:アルヴァ・アールト 場所:ムーラッツァロ アールト自身が夏の別荘として使用したコエタロ。 フィンランド語のコエタロ(Koetalo)とは、実験(Koe)住宅(talo)を意味します。 名前の通り、アールトはこの別荘でいくつかの実験を試みられています。 自然の中に真っ白の幾何学をポンと挿入させ、自然と対比させています。 しかし、縦のルーバーなんかは木が伸びる垂直方向に調和させているような印象も受けます。 対比させつつ調和もさせる、モダニズム+風土といったアールト独特の手法です。 隙間から見える赤いタイルと白のコントラストもおもしろいです。 屋根の葺き替え工事中。 アールトは中庭を、外にあるリビングルームとして解釈していたようです。 中庭は実験のひとつでもあるタイルで囲われています。 室内へはこの中庭から直接入るため、玄関がなく、清家清の「私の家」を思い浮かべていました。 椅子や照明などはアールト自身もしくは妻のエリッサのデザインです。 2階の床梁は天井からのびる2本束に挟まれて吊られています。 裏口の階段は、サイナッツァロの村役場にも見られたように、等高線に沿ってつくられています。 階段というよりは、ただ単に土留めの板を設置しているだけにも見えます。 実験です。 基礎なしで、岩盤の上に直接丸太を流し、その上に45度振って大引+床板を敷いています。 かなり激しいつくりです。
by spaising_ai
| 2010-10-11 22:25
| 北欧の旅 2010
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